結婚式ソング Happiness Love

2015.06.15 Monday

0
    JUGEMテーマ:弾き語り
     
    30年以上昔の話になります。
    私が勤務していた職場(公立中学校)は、新設校で、教職員の平均年齢が28歳(校長や教頭も含めて)という、新任のフレッシュな教職員が全体の半数ぐらいという、若くて元気な職場でした。
    私は、新任から8年目の30歳。まだまだ新米教師の部類でしたが、当時の職場の年齢構成の中では、ベテランのような顔をしてそこそこ重要な仕事を引き受けていたのが、今から思うと本当に恥ずかしい限りです。でも、その中学校の年齢構成を考えると仕方がなかったことでした。
    『決して荒れた学校にはしない』を合言葉に、朝7時から夜8時ぐらいまで、1日12時間以上働くのは当たり前。
    もちろん教職員には残業手当はありません。
    それでも、全く苦にならないほど、不思議なほど楽しい職場でした。
    多くの教職員は、土日も部活動で朝から晩まで職場で、または交流試合で他校へ生徒を引率して過ごす日々。
    たまに部活のないテスト前の連休などにも、職場の同僚たちと車数台に分乗して、日本海のほうの民宿へみんなで出かけるというようなこともよくありました。
    当然、独身の若い教職員たちにとっては、職場以外で出会いのチャンスがあるわけもなく、次々と職場内でカップルが誕生したのです。
    ただ、偉いなあと思ったのは、朝礼で『私事ですが…』などと、結婚が発表される瞬間まで、イチャイチャしたり、なんか変な雰囲気?みたいなことは一切なく、そのほとんどのカップルは、『発表を聞いて初めて知るサプライズ』みたいな感じなのが、さすが教師と思ったところでした。
    職場結婚ですから、管理職や同僚は、ほとんどが結婚式、披露宴には招待され、寸劇を披露したり、スピーチをしたり、様々な趣向を凝らした芸が飛び出したものでした。
    私は、披露宴でそれぞれのカップルのイメージで作詞作曲した結婚式ソングを弾き語りしてプレゼントすることにしていました。
    披露宴会場にピアノがある場合は、ピアノ伴奏で、ピアノがない場合はギター持参で弾き語りをしていました。
    私の下手な歌のためにピアノを用意して頂いたことも結構あったはずです。

    まあ、春休み、夏休み、冬休み・・・と学期末になるたびに必ずと言ってよいほど誰かが職場結婚するので、一体何曲の結婚式ソングを作ったことでしょう?
    先日、その時の職場の同僚の方に『あの時の歌をもう一度聴かせてもらえませんか?』とリクエストされて、あの頃の結婚式ソングの楽譜を探したのですが、探せども探せども一枚も出てこない。
    完成版の楽譜の原版は披露宴の場でプレゼントしてしまっているのですけど、メモやチャラ描きの楽譜すら1枚も見つからないのです。
    なんとか曲と歌詞をうろ覚えながら覚えている範囲で歌ってみました。
    題名の『Happiness Love』は、英語的に名詞+名詞と続いて変なのですけど、前年か同じ年に、他の方の結婚式で『Endless Love』という題名の曲を作っているので、語呂を合わせてLoveシリーズで題名をつけてしまいました。
    本当なら『Happiness』または、『Happy Love』という題名になるんでしょうね。

    これからも思い出せる範囲で記憶の糸を手繰り寄せて、結婚式ソングを少しずつ歌い直してみようと思っているところです。

    さて、職場結婚した次の年には、カップルのどちらかが他校へ転勤(そういう慣例になっていたみたいです)になり、またその交代要員として新任が配属されるということが毎年繰り返され、当時の人事異動には目まぐるしいものがありました。
    あの頃新任だった方々も、今では50代半ば。
    校長や教頭としてご活躍されている方、ベテラン現役教師としてご活躍されている方、など、今なお働き盛りの年齢ですが、久々にあの頃の同僚と再会すると、時の流れの速さに驚かされます。
    私自身も年をとる筈です。

    スポンサーサイト

    2024.03.27 Wednesday

    0
      コメント
      コメントする