薬屋さんの金看板

  • 2013.07.26 Friday
  • 21:08
信楽時遊館ギャラリーに展示している薬屋さんの金看板をいくつかご紹介したいと思います。
江戸時代、明治時代から続く老舗の薬屋さんは薄暗い照明に照らされた古い木製のショーケースに薬が陳列されていて、カウンター奥の壁などに、額縁に入った金色に輝く木製看板が何枚も飾られていたものです。
何か物々しい、恐ろしいような雰囲気でした。
そこに立っていた白衣を着た店員さんは、子供にはお医者さんにしか見えない姿でした。

今では、街道筋に残る余程の老舗薬局でないとそんな薬屋さんは珍しいですし、金看板も滅多に残っていないと思います。
また、これらの金看板たちはには、ほとんど薬局名が彫りこまれているため、買い取り交渉をしても余程タイミングが良くないと断られることが多いものです。

「金看板」は、木製の額で囲まれた看板で、金泥や金箔で仕上げられている看板で、当時独特のキャッチコピーが最高です。












太田胃酸の看板は、髭の紳士に天使がスプーンで太田胃酸を運んでくるデザインが、とても可愛いです。
宇津救命丸、保命湯、君が代、一日丸、健脳丸、なども有名な銘柄の薬ばかりですが、全く同じデザインの看板が何枚あるかは不明です。
テレビがなかった時代、新聞広告、雑誌広告、看板だけが広告手段だったわけですから、老舗の大きな薬局に金看板を飾ることによる宣伝効果は抜群だったのででしょう。
金看板以外にも、4枚目の画像下の看板のようにキャンバスに描かれた油絵看板も珍しくありません。
「血が増える血肉トーゼ」というキャッチコピーや、画像にはありませんが、淋病薬、梅毒薬など、当時の世相を反映する金看板も多いです。

さて、現在、時遊館では画像の看板たちは、展示品(非売品)です。でも10年後、20年後、30年後、持って死ねる訳ではありませんから、廃棄するのではなく、いつかどなたかにお譲りできると幸いだと思っています。
ただ、どの看板も、結構な高額で買っていますので、、将来、どなたかにお譲りするとなった場合、それなりの金額でのお取引ということになるのでしょうね。

骨董品、道具類は保管状態が悪くない限り、絶対に人間より長生きします。
ですから、今は非売品と思っている品でも、「預からせて頂いている物」という気持ちだけはいつも大切にしています。
今日ご紹介した金看板たちは、老舗の薬屋さんでその役目を終え、ご縁があり当館へやってきた品たちです。

ご縁が続く限り大切に預からせて頂きたいと思っています。
コメント
こんにちは、初めまして貴ショップのブログで(薬屋さんの金看板)を拝見してメールさせていただきました。私の知人宅に(薬屋さんの金看板)があるのですが、大きさ保存状態にもよるでしょうが、売りに出したらどのくらいの値段が付くのでしょうか。教えていただければさいわいです。
  • 武吉荘太郎
  • 2017/02/06 9:52 PM
コメントする








    

calendar

S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     
<< July 2017 >>

selected entries

categories

archives

recent comment

recommend

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM