女の中に男が一人・・・

2014.06.21 Saturday

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    今日、20数年前、教職員時代に演劇部の顧問をしていた頃の、演劇部員たちの同窓会?のような集まりにお誘いを頂き、昼食会に参加しました。
    20数年の時の流れは、これほどまで人間を変えないのか?と不思議に思うほど、みんな顔も姿も言動も中学時代と変わっていないことに驚いてしまいました。

    私は、高校で音楽を選択した頃に始まり、音楽大学時代の4年間、『女の中に男が一人・・・』のような環境で生活していたので、当時は、部員が全員女子という演劇部の指導にも、別に何とも思わなかったのですが、久々の「女の中に男が一人」状態に、とても緊張してしまった、懐かしいひとときでした。

    当時、私は、顧問をしていて、演技指導の思い出よりも、夏休み、部活終了後、蒸し風呂のような技術室に一人こもって、毎日のように大道具作りの大工仕事に熱中していたことを懐かしく思い出します。
    当時、私が勤務していた中学校では、1500人のキャパがある市民会館大ホールを2日間借り切って、文化祭をしていましたので、毎年、市民会館大ホールのステージの寸法や全体バランスを考えての大道具の設計と製作でした。
    衣装デザイン製作や照明や音響や効果音などの企画製作、ホール関係者との打ち合わせ、前日リハーサルなども楽しく充実した時間でした。

    今日は、子供連れ参加の部員もいて、とても賑やかでとても楽しい時間を過ごすことができました。部員の皆さん、今日は本当にありがとうございました。

    廃墟アパート?

    2014.06.13 Friday

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      滅多に通らない道を通って、普段行かない所へ行くと、必ず新しい発見があります。
      今日、関西の某県の国道を走っていて、道路沿いでふと目にしたすごい光景。
      思わず、数百メートル行き過ぎて、脇道に逸れ、再度同じ道へと戻り、撮影しました。

      私は、廃墟マニアというわけではないのですが、このアパートは、なかなかの迫力がありました。
      昭和戦後高度経済成長期の頃のアパートというのでしょうか?文化住宅というのでしょうか?

      いつから、どういう事情で、無人となり、このような状態で現在に至っているのかは全く不明ですし、先を急ぐ道すがらでしたので、ご近所の人に尋ねるでもなくその場を去りましたが、なかなか凄い光景でした。











      上にも書きましたが、私は、決して廃墟マニアというわけではありません。
      昭和の頃の懐かしい光景が、年代の経過を経てそれなりに風化して残っている姿に郷愁を感じるというのでしょうか?
      経年劣化を美しいと感じる感覚。

      錆びたトタン、ペンキの剥げた窓枠、ツタが絡まった壁、雨風に晒されて程よく風化した建造物に限りない郷愁を感じるのです。

      ただ、このように無住の建造物は、防犯上も好ましくないものですし、火災や倒壊の危険もありますから、近隣住民にとっては、決して有難い存在とは言えない場合が多いのは十分承知しています・・・・

      次回、同じ道を通った時には、解体されて幻の光景となっているかもわかりません。
      この美しい光景が、時間が止まったように、そっとこの場に残っていてほしいと思う気持ちは、まさに廃墟マニアの心そのものかもわかりません。

      エスエスピョンちゃんが仲間入り

      2014.06.09 Monday

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        時遊館には、佐藤製薬のサトちゃん、お友達のサトコちゃん、コルゲンのケロちゃん、ビクター犬、東芝のポンパくん・・・などの販売促進用の大型店頭キャラクター人形が鎮座しています。

        どれも本来、メーカーがお得意先の薬屋さんなどに販売促進用に頒布した、一般には販売されていない、いわゆる非売品です。

        薬屋さんで頼み込んでお譲り頂いた子、リサイクルショップからやってきた子、古物業者からやってきた子、同好の方から譲り受けた子、ヤフオクで落札して宅急便でやってきた子・・・・など、経歴は様々です。

        ただ、どういう訳か、エスエス製薬のピョンちゃんだけが、これまで何軒もの薬屋さんで譲り受け交渉をしたものの、頑なに断り続けられてきたのでした。
        そして、入手できないまま10年、15年が経過し、昔交渉した薬屋さんのピョンちゃんは、すでに消滅していたり、色褪せて可哀そうな姿になっていたりという経年の変化がみられたのです。

        そんな中、今日、業者市場で、コンディション極上のエスエスピョンちゃんが出品されていて、落札できればなあ・・・と、朝からずっと考えていたのです。

        予定していた予算をかなりオーバーしましたが、何とか落札できて、今日、当館へやってきました。
        これだけコンディションの良いピョンちゃんも珍しいと思います。









        これらのキャラクター人形は、今日やってきたピョンちゃんも含めて、当面、非売品となっています。

        とは言っても、それほど高額なものではありませんので、お探しの方は、他でお探し頂ければ、きっと入手可能だと思います。
        結局は、自分が好きで買っているので、なかなか手放したくないと言うだけのことです。

        不二家のペコちゃんは当館にはおりませんが、ペコちゃんだけは、なぜか、あまりほしいと思わないのです。
        コレクター、マニアの間で、あまりにも高額で取引されていて自分には手が届かない気がするからかもわかりません。

        どの子も結構大きな子ですので、場所を取ります。また、展示室が狭くなります。
        以前は、マクドナルドのロナルドマック(等身大のピエロのような人形)も玄関に鎮座していましたが、昨年、他の方の所へ婿入りしました。

        キャラクター人形の歴史や変遷を調べてみるのもなかなか興味深く、おもしろいものです。

        久々に旧家の片付け

        2014.06.07 Saturday

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          ご縁があって、5月末、蔵が2つある田舎の旧家の片付けに入らせて頂きました。
          立派な門構えのお宅で、門の横に離れがあり、納屋の横や納屋の2階にも子供部屋があり、母屋の北側には蔵が2つ、蔵の横には隠居があり、母屋はデイがあり、縁側と田の字の4部屋の典型的な農家(町家)造り。
          敷地全体が塀で覆われた、典型的な田舎の旧家でした。
          片づけに入らせてもらうだけでもワクワクするような立派なお宅でしたが、聞くところによると、以前に道具商が何度も出入りしていたようで、家中隈なく片づけましたが、お宝と言えるような品の発見は皆無でした。

          昭和戦前以前の古い陶磁器は見事に皆無。
          木綿や縮緬の着物もなく、残っている着物は喪服だけ。
          蔵の中は、ほとんど空っぽで、残っている物は売り物にはならない箪笥とガラだけ。

          これだけの旧家なら当然残っているはずの物が、見事に何ひとつ残っていない。
          長らく蔵の錠も掛けずに、玄関の鍵だけ閉まった状態で、無住のままだったようですので、ひょっとすると泥棒も入っていたかもわかりません。

          片づけをする中で、処分するしかない品以外は極力持ち帰り、道具市場(業者市場)へ直行しました。
          これだけの旧家だったのに、持ち帰った荷物は、軽トラックに余裕の一杯分しかなくて、その荷物もすでに手許には何ひとつ残っていません。
          自分の店で売れる品はほぼ何ひとつなかったということになります。

          結果的にはこんな状態でも、久々に旧家と言える立派なお宅に片付けに入らせて頂き、とても夢のある楽しいひとときでした。

          3月末から、解体前の片付けや、店舗の整理の外回りの仕事が続いていますが、持ち帰った品の中で、店舗に残している品はほとんどなく、ほぼすべて業者市場直行という感じです。
          手紙、葉書類、アルバム、写真、古文書、雑誌、本など紙類は、選別吟味に時間を要しますのでしばらく倉庫で眠っていますが、その中でも焼却処分するものや古紙リサイクルに出す物が多く発生します。

          それだけ気に入った品や、店で販売できる品を仕入れるのは難しいことだとつくづく感じます。

          業者市場でも、気に入った品は、他の業者も狙っていて、結局は値踏みしていた予算をはるかに上回る高値になり、なかなか競り落とせないのが現実。

          本当に仕入れは難しいものです。

          今日は、残念ながら画像はありません。

          私は、片づけに入らせて頂いたお宅の写真は一切撮影せず、私自身の記憶の中にだけ、その姿を留めておくことにしています。

          片づけに入らせて頂いたお宅が、その後解体され更地になっていたり、新しい家屋が建てられている風景を見ても、私の記憶の中では、いつまでも以前の旧家の雄姿が残っているのです。



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