南禅寺、琵琶湖疎水インクライン界隈

2019.04.24 Wednesday

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    今日は、京都市東山区の南禅寺、琵琶湖疎水水路閣、インクライン近辺を散策してきました。

    桜の花の季節は終わりましたが、紅葉の若葉が萌え、シャクナゲや馬酔木の花がもう初夏を思わせる美しい色合いで咲き誇り、本当に美しい季節感でした。

    外国人(西洋人)や日本人旅行客や修学旅行生など、観光旅行の人はそれなりにいましたが、先週の伏見稲荷のようにガイコクジンが溢れていて中国語や韓国語がひっきりなしに飛び交うということもなく、ひっそりと散策できて素晴らしかったです。

    明治時代、まだ機械化が全く進んでいなかった頃に、手掘りで琵琶湖から京都市内まで長いトンネルを何本も掘り、何と総延長35キロメートルにも及ぶ琵琶湖疎水を完成させた、技術者や作業員の苦労は想像を絶するものだったでしょう。

    南禅寺の境内にそびえ立つ水路閣にしても、南禅寺を極力迂回して、その境内の隅をこころもち遠慮がちに、しかし堂々としたレンガ造りのアーチで疎水を通した苦労は大変なものだったと思いました。

    歴史ある南禅寺の伽藍と、このレンガアーチの水路の風景が全くミスマッチに思えないのが不思議でした。今回の南禅寺、琵琶湖疎水水路閣、インクラインの散策も、生まれて初めての小旅行でした。こんなに近くにあるのに不思議なほど、行ってない場所が多いです。

     

    ちなみに、今日この疎水を散策していて気になったのが琵琶湖の湖面は海抜何メートルなんだろう?という素朴な疑問でした。ネットで調べてみると、だいたい海抜85メートルから90メートル以上ぐらいあるみたいです。

    っていうことは、瀬田川以外の川は琵琶湖へと流れているわけですから滋賀県のほとんどの地域は海抜90メートル以上ぐらいはあるということなのか?へえー知らなかった。

    だから琵琶湖疎水が京都へ流れることができるのですね。明治時代によくそのことが判ったこと。

    まあ、考えてみれば琵琶湖から瀬田川にあれだけの勢いで水が流れ、それが宇治川に流れ込み、次に淀川へと流れ込んで行くわけですから、それだけの高低差があって当然のことですよね。

    知らなかったことがひとつわかって、ちょっと賢くなった気分です。

     

    一目見ただけで明治時代の建造物と判るレンガ造りの美しいアーチ橋

     

    南禅寺の境内にそびえ立つレンガ造りのアーチ橋に紅葉の新緑が美しかったです

    アーチ橋の上を流れる疎水は、意外と幅も狭く、穏やかな流れでした。

    南禅寺の大門

    疎水がトンネルがを抜けて京都市内に入ると、疎水とインクラインと水力発電のタービンを回すための水路に別れるみたいです

    水路とは別に、船(三十石船)を運ぶためのケーブルカーとでも言うのでしょうか?インクラインが保存されていました。

     

    旧明(あきら)村役場庁舎(国登録有形文化財)見学

    2019.04.21 Sunday

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      ちょっと用があって三重県津市まで出かけたのですが、

      珍しく名阪国道を通って関から椋本を経由して津へ向かう途中、何度も通っている別に何ということはない、信号のある交差点で、『国登録有形文化財 旧明村役場庁舎→』という案内看板がふと目に入り、交差点を行き過ぎたもののちょっと気になって次の交差点から脇道へ入る。

      狭い道の昔ながらの街道筋に旧家が立ち並ぶこのあたりならどこにでもある風景。

      そこに、いきなり『なるほど、これか!』というレトロな建造物。

      こんな田舎の昔ながらの街道筋の村に、疑似洋館のいかにも村役場という感じのお洒落で立派な建造物。

      車を駐車場に停めてカメラを持って村役場に向かおうとすると、ボランティアの案内の方が数名、建物の中へと案内してくれて、なんとなんと1時間以上も、村役場の歴史、村の歴史、この村役場の移築復元(曳家による移動修復)について、などなど、とても詳しい説明をして下さいました。

      いつも何ということなく通り過ぎていた伊勢別街道沿いの県道からさらに裏通り(旧伊勢別街道)の交差点にこんなお洒落な村役場が残されていたことにまず感動し、それがいよいよお役御免となり、長らく放置された後に、いよいよ解体という寸前に保存の動きがあり、国登録有形文化財という登録を受けることによって国からも資金補助が出て後の世にまで歴史遺産として保存されることになったということにも嬉しい思いがしました。

      仕事上、歴史ある古い建造物が解体される場面や、まだまだ捨てられなくてもよい貴重な物が惜しげもなく捨てられる場面に何度も遭遇してきた自分にとって、本当に暖かく穏やかな時間を過ごすことができて、幸せな気持ちになりました。

      ボランティアの皆さん、今日は、楽しく詳しい説明を、本当にありがとうございました。

      大正5年建造の村役場は、当時流行だった洋館のお手本として、津市丸の内にあった旧津警察署や、愛知県明治村に移築保存中の三重県庁舎の建物などを参考に設計されたそうです。伊勢別街道の要衝の交差点の辻に合わせて隅切り口に玄関を設置した、昔の商家などではよくある建て方なのですが、公共建造物としてはとても珍しい設計だと思いました。

      天井の照明部分にはモルタル(漆喰)のよる花模様の飾りがあります。職人の腕の見せ所だったのでしょう。

      電灯はおそらく吊り金具と3か所のネジで留める方式の当時流行だった乳白色の電灯カバーがついていたに違いないと僕は思いますが、資料が残っていないため復元していないとのことでした。

      ガラス窓は、建造当初のままの木枠にゆらゆらガラスが入ったまま復元されていますが、部分的に、新しいガラスに替えられている部分もあります。よくここまで復元できたものだと思います。

      もとあった位置から曳家によって数十メートル移動されて、隣の小学校の校庭の敷地に食い込んで復元移築されています。曳家とは言っても、床板や板張りの壁などは一旦解体され、柱の痛んでいる箇所なども修復され、さらに耐震化工事もされているので、決して簡単な作業ではなかったはずです。

       

       

       

      生駒聖天さん宝山寺参り(その3)

      2019.04.20 Saturday

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        今回の小旅行の3つ目の目的は、近鉄生駒鋼索線(ケーブルカー)に乗ることでしたが、ケーブルカーのダイヤとうまく都合が合わず、結局宝山寺駅と梅屋敷駅で車両と沿線風景を見るだけに留まりました。

        始発駅、鳥居前駅から宝山寺駅までの0.9キロの、下半分の路線区間が複線というのか、1067.5センチの軌道がダブルで運転できるかたちになっていて、宝山寺駅から生駒山上駅までの1.1キロの上半分の区間が単線になっていて、下半分と上半分は繋がっていないという珍しい鋼索線だということを始めて知りました。

        現存する日本最古のケーブルカーだということ、また総延長2キロの路線を持つケーブルカーは比叡山ケーブルに次いで日本2番目の長さだということ・・・など、行ってみて初めて知ったことも色々ありました。

         

         

        宝山寺の境内から少し歩いた場所に梅屋敷駅がありました。ちょうど駅についたところで踏切警報器が鳴り、さあ、生駒山上まで乗るぞ!と急いでホームに向かったのですが、やってきたのは下りの宝山寺行の列車だったので乗車を見送り、あとで時刻表を見たら、山上行きの列車は40分ほど待たないとやってこないことがわかり、断念。

        生駒山上へ行くのはあきらめて、徒歩で宝山寺まで戻り、旅館街を散策して、宝山寺駅へ向かいました。

        上半分と下半分は線路が繋がっていない別物のケーブルカーなんだということを、初めて知りました。

        下半分を走るケーブルカーです。単線のケーブル線がダブルで敷設されている、日本でも唯一の複線区間です。

        右側の路線に停まっている車両が新型車?で、普段はこちらが運行しているようです。

        左の路線は、初詣客が多いお正月とかお客さんが多い時に運行される路線みたいです。

        大正7年開業という日本最古のケーブルカーですが、下半分の2号線で待機しているレトロな車両は、第2期に製造された列車のようで、リベット止めの車体が年代を感じさせるとてもいい雰囲気の車両でした。

         

        駅舎も年季が入っていて、モルタル壁の飾りがレトロです。

        生駒聖天さん宝山寺参り(その2)

        2019.04.18 Thursday

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          生駒宝山寺にお参りしたもうひとつの目的は、生駒聖天の門前に今も残る新地にきっと残っているだろう昭和の街並みを味わいたかったというものでした。

          宝山寺にお参りをした帰り道、その門前の石畳の両側に建つ旅館街を歩きました。

          一見、神社仏閣の門前のどこにでもある旅館街にしか見えないのですが、ほとんどのお宿に玄関には『18歳未満の方は入店をお断り致します』の看板と『風俗営業許可店』の許可鑑札がセットになって掲げられています。

          どのお宿も昭和の匂いが漂う、本当に懐かしい雰囲気で、しかも何軒かのお宿は、玄関も開いていて明かりも灯っていて、玄関に打ち水もされていて、まさに現役で旅館として営業されている。

          何とも不思議な雰囲気を味わいました。

          入り口2か所に設置されている『観光生駒 生駒旅館街』の大きなアーチ看板が、何とも言えない昭和の雰囲気を醸し出してくれます。

          昭和の頃の遊郭、赤線、特飲店などの残照や遺構を廻り歩いている自分にとってこんなに懐かしい風景がこんなところに現役で残っているということが本当に夢のように感じられる、不思議な時間でした。

           

           


           

           

           

           

          生駒聖天さん宝山寺参り(その1)

          2019.04.18 Thursday

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            昨日の伏見稲荷参詣に続き、今日は生駒聖天宝山寺にお参りに行ってきました。

            生駒山は伝承によれば斉明天皇の頃に開祖された修験道場で、弘法大師(空海)も修行したと伝わる歴史ある修験道場たそうです。その当時は都史陀山 大聖無動寺(としださん だいしょうむどうじ)と呼ばれたそうです。でもこの宝山寺の始まりは、江戸時代の延宝6年(1678)に湛海律師が再興し、歓喜天を祀って開山した真言宗ではなく真言律宗のお寺みたいです。

            昨日、外国人でごった返していた伏見稲荷大社とは一転し、純粋に参詣に来られている方々と少し出会った程度で、ほとんど人と出会うこともなく、ひっそりと静まり返った宝山寺は本当に素晴らしい霊場と言う感じの雰囲気でした。

            昨日の伏見稲荷大社と言い、今日の生駒聖天宝山寺と言い、初めて訪ねた場所でした。

            これから、機会あるごとに、こういう近場にありながら、これまで訪ねたことのない初めてのスポットを訪ね歩きたいなあと思っています。昨日に続き、今日も険しい山道や石段を随分歩いた、ハードな小旅行でした。

            宝山寺参道界隈の街並みについては、次回に続く予定です。

             

            参道を抜けて、歓喜天が祭られている宝山寺の鳥居をくぐるとこんな感じの引き締まった雰囲気になります

            生駒の山に向かって次々にお堂が建てられています。

             

             

             

            伏見稲荷大社へ行ってきました

            2019.04.17 Wednesday

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              桜の花もいよいよ終わりが近づき、春らしい気持ちの良い季節になりました。

              生まれて初めて伏見稲荷大社へ行ってきました。

              テレビの旅行番組などではよく見ていましたが、実際に行ってビックリ!

              『ココハドコニクニデスカ?』と思ってしまうほど、伏見稲荷大社の参道を歩く人、100人中96人ぐらい?もっとかもわかりませんね。韓国語、中国語、イタリア語、英語、ラテン系のよくわからない言葉が飛び交い、日本語はほとんど聞こえてこない。

              日本なのに日本じゃない感じ。本当に不思議で複雑な気分になりました。

              外国人の人波に揉まれながら千本鳥居を抜けて山頂まで登りましたが、なかなかハードです。これは紛れもなく登山です。

              千本鳥居とは言っても実際には3000本以上あるそうで、山頂へ向かう石畳、階段、そして山頂からの下り道まで延々と続く朱塗りの鳥居は圧巻という言葉以外何物でもありません。

              そして、この何千本もの鳥居を抜けて山頂へ到着し、また何千もの鳥居を抜けて本殿まで下る間、聞こえてくる言葉はほぼ外国語ばかり。行き返りの参道には良い匂いが充満するたこ焼き、焼きイカ、お団子、ほか多数の露天商が出店していますが、この露天商のオヤジの掛け声までが英語ときている。

              なんか本当にすごい所に迷い込んでしまった感じの不思議な時間でした。

               

              京阪伏見稲荷駅を降りて、外国語が飛び交う参道の露店を抜けて、やっと本殿に到着

               

              千本鳥居の人込みが途切れた一瞬を狙って撮影

               

              山頂へ向かう千本鳥居の合間合間にいくつかのお社が建っています

               

              200メートルぐらい登ったでしょうか?途中、京都の街並みが見渡せます

               

              五条楽園、桜の季節を歩く

              2019.04.14 Sunday

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                桜の季節、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

                私共、適度に忙しく適度にストレスを感じながら、日々様々なスケジュールに追われながら暮らしております。

                せっかくの桜の季節、日々の移動の傍ら、桜満開の美しい景色を見つけては車を停め、写真撮影をするこの一週間。

                それなりに美しい風景を楽しんで暮らしているということでしょうか。

                でもなにか手放しに『わあ、綺麗!』と100パーセントの喜びを感じられない何かが心のどこかに引っかかっているのは確かです。

                先週、京都四条から五条まで高瀬川沿いに桜並木を歩き、五条楽園に残る昭和の名残をカメラに収めて参りました。

                この小旅行の目的は、高瀬川の桜並木と五条楽園の街並みを散策することでした。

                五条から七条の鴨川、高瀬川界隈に残る和洋様々なお茶屋さんやカフェーはひっそりと昭和の頃の姿を残しつつ、ゲストハウスや旅館や喫茶店など時代に適応した業種に姿を変え、生き続けていたり、民家として静かに余生を送っていたり、様々だと感じました。

                でも、さすが京都。旧いものが様々な変貌を遂げながらも平気な顔をして昔のままの姿で残っていることには感動です。

                ただ、あまりに多くの画像をカメラに収めたばかりに、どの画像を選ぶべきか、その選定に困り、アップが遅れてしまいました。

                今年の桜は、いつまでも寒い天候のせいで、随分長く楽しめたように思います。

                京都四条から高瀬川沿いに桜並木を歩く

                五条楽園カフェー風の古いお宅

                同じく五条楽園、ステンドグラスの丸窓が美しいカフェー風のお宅。こんな窓が我が家にも欲しいなあ。

                何て美しいタイル張り市松模様のデザインなんでしょう

                現役で頑張って経営しておられる銭湯です。とてもいい雰囲気の昭和の景色です。

                あまりにも有名な任天堂の旧本社です。五条楽園のランドマークとでも言うのでしょうか。素敵な洋風建築です。

                今では旅館平岩として活躍中のお茶屋さんです。銅板張りの破風屋根が惚れ惚れするほど美しいです。

                破風屋根が美しいお茶屋さん。三友楼の文字が鬼瓦や看板にあります。美しい建造物です。

                夢中になって大量の写真を撮ってしまった久々に京阪特急で出かけた京都小旅行でした。

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